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付き添い入院

息子が試合中に大怪我をして
入院、手術となっていました。

病院の面会時間は1日たった30分。

もう中学生だし、大丈夫だろうと思っていたら
手術の翌朝、息子からSOSの電話をもらいました。

痛みと不安で一睡もできなかったと。

大きくなるにつれて手は離れて、
親の出る幕は少なくなりました。

そんな中でもらった子供からのSOSに
久々に、私の母親スイッチが入りました。

午後の面会時間まで待って病室へ行き
息子の表情を見て
そのまま付き添い入院を選択しました。

痛みを変わることも、
軽くすることもできないけど

子供ながらに感じてる絶望の淵で
「一人じゃない」経験を残したかったんです。

苦しい時に思い切り感情を顕にできたら
その時に一人じゃなければ
大丈夫だと思ったんです。

そして、その渦中で笑えたら
もうクリアだと。

本能的にここは親の出る幕だと感じたから
甘やかしでもいいから、
入院に付き添うことを選択しました。

この密かなミッションに自分が湧き立って、
入院中は一歩も外に出られないというのに
妙な活力がみなぎっていました。

いざ、付き添い入院が始まると
予想以上の痛がり具合と絶叫に、
まるでお産に付き添ってるようで

悶絶する息子を横目に
「なんか産まれそうだね」と笑ったら
つられて笑ってくれました。

死ぬほど痛いと思える陣痛の波の中にさえ
ゆとりがあるように

どんなに激しい痛みでも
細かく細かく分解していけば
息つける隙間があって

そこに留まれれば
やがて抜け出せる。

双子の出産時に
5ヶ月入院していた病室の景色と、
今の病室の景色が重なって

当時感じていた
私自身の孤独や痛みが癒えるような
優しい時間の流れを感じていました。

息子は、痛みが引くと
怪我の状況を思い出しては後悔したり
周りと比較しては焦ったり
未来を考えては不安になったりと、
過去と未来を行ったり来たりしていました。

体の痛みが、かえって
今に留めてくれてるようでした。

でも、思っていたどん底が
案外優しい世界だと分かったら
腐らず生きていけると思うのです。

息子と3食一緒に食べて、
Switchをしたり
UNOで盛り上がったり
テレビ見て笑ったり
仕事したり。

水入らずの時間が
正直、楽しかったです。

親子揃って病室で快適に
過ごせるようになった矢先、
予定よりかなり早い退院となりました。

若干名残惜しそうな顔をしたのは
見逃さなかったぞ。

傷は残っても、痛みは消える

転んでもいい
でも、タダでは起きるなよ

そう、心で励ましながら
ここから何を掴んで這い上がるかのかを
密かに楽しみにしています。

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