<古代米栽培>田おこしと牛

春の長雨の合間を縫うように、
田んぼ作業が進んでいます。

先日は、風の力を借りながら
田んぼで花咲か爺さんのように
米糠を蒔き散りばめて
耕運機で田おこしをしました。

これがとんでもない重労働で、
作業から3日が経った今でもまだ
筋肉痛が続いています。

春とは思えぬ強めの日差しの中で
汗だくになって、ときおり吹き抜ける風に
体に張り付いた米糠や汗をぬぐってもらっているうちに
頭の気掛かりや、心の澱みまでもが洗われるようで

肉体的な疲労感とは反比例するように、
心は軽くなり、気づけば、
サウナとジムを同時に終えたかのような
湯上がり肌に仕上がっていました。

動画や本でいくらでも調べられるし
そうして学ぶことに慣れてきたからこそ

同じ土地で、同じ風を受け、汗水垂らしながら聞く
農家さんたちの端的で無駄のないアドバイスや小話が、
生きた音で響きます。

先日は、トラクターが入ってくる前、
牛で田おこしをしていた時代の話を聞きました。

どうやら、牛を田んぼに忘れて帰宅してしまったそうで
一家はもう大騒ぎ。

探しに行こうとすると、なんと
牛が橋を渡って自分で家に帰ってきたというではありませんか!

これにはみんな驚いたようで、

牛は頭がいいんだ

と、まるで我が子を褒めるみたいな表情で話していたのが印象的でした。

仕事の中に愛着があるって幸福なことで
使う道具に愛着があると、
それだけで作業自体も楽しくなるものですが、

それが道具ではなく、生き物だと思うと(大変さはさておき)
その愛着度だけを推し量ると、
とんでもなく贅沢で羨ましい話にも聞こえてくるのでした。

畔道での休憩を終えて、次は、苗床用の覆土を作るために
土をふるいにかけて、ふわふわな土の準備をして、
日没前に作業を終えたのでした。

こうして、お天気とお日様と風と水の力を借りながら、
時に振り回されながら、時に言い訳にしながら
自然のペースと共に仕事をすることの心地よさを今感じています。

次は、苗床作りです。

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