理想の農園

私はここに、小さなエデンを創りたいんだ。
植物も動物も、精霊たちも、そして人も、豊かに暮らせる小さな世界を作ってみたい。
それが私の考えるエデン計画。

畑を始めたのは、7年前だった。
産後、ワンオペ育児に行き詰まった私を救ってくれたのは、近所の畑だった。
初めて土に鍬を入れた時、体に電流が走るのを感じた。

地球に直に触れた快感とも言うべきか。
やっと繋がれたと思った。

そこにいるだけ、土に触れることだけで満足していたものだから、
実った野菜は、そこに訪れる鳥や小動物のご飯となっていた。

さすがに、収穫間近のイチゴが全て鳥に食べられた時には、残念な気持ちで

鳥に食べられちゃったね

と言うと、当時2歳の息子は

違うよママ。鳥さんにあげたんだよ。食べてくれたんだよ。すごいね!

自分たちの畑が野鳥と関わったその事実に興奮するかのように、
嬉々として喜んだ顔が今も忘れられない。

わたしの理想の農園創りは、あの時の息子の純粋さに導かれている。

人が食べるための一年草を、毎年植えては収穫し、植えては収穫しを繰り返す農業は、
どこか、大地から消費している感覚が拭えなかった。

自分の労力が、その土地の豊かさのサイクルの一部を担えるような、そんな野良仕事をここでしてみたい。

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